インスタグラムやツイッターなど で、自分で撮影した写真を多くの人に見てもらう機会が増えました。おいしそうな料理やもっているお気に入りの物など、静止している物を撮影することを「物撮り」といいますが、物撮りは、光の当たり方で見え方が大きく変わります。
今回は、そんな物撮りにも応用できる、照明の使い方について簡単に説明します。
光と影を上手に使う
上手な写真の特徴のひとつに、光と影を上手に利用していることが挙げられます。これは、物撮りはもちろん、人物写真でも景色の写真でも同様です。
プロのカメラマンが撮影の際、「露出計」という機器を使っているのを見たことがある方も多いのではないでしょうか。この露出計も、光の強度を図るための機器です。つまり、プロでも光に対し、細心の注意を払っているということになります。
陰影をハッキリさせたい場合
陰影をハッキリさせたい場合は、光がひとつの方向から差し込むようにしましょう。自然光を使うのであれば室内の明かりを消し、反対に室内の明かりだけを利用するのであれば、カーテンなどで自然光を遮断しましょう。
光がひとつの方向からしか入らない場合は、影の方向もハッキリします。どの方向から光を当て、どの方向に影を出すかを意識して光を当てるように調整しましょう。
被写体の細部をハッキリさせたい場合
被写体を細部までハッキリ見せたい場合は、光を2つの方向から当てます。具体的にはメインの光で影ができる側から、もうひとつの光を当てることで、被写体周辺の影を薄くできます。
影が薄くなることで、被写体は細部までハッキリと見えるようになりますので試してみてください。
食べ物をおいしく見せるには？
インスタグラムなどでは、食べ物の写真をアップする方も多くいらっしゃいます。食べ物がおいしく見える撮影で意識するポイントを考えてみましょう。
一般的に写真を撮影する場合は、撮影者の背後から光が入る「順光」を意識するものです。しかし、料理を撮影する場合は、「逆光」がオススメです。できれば斜め後方からの斜め逆光になるように光を当てると、よりおいしそうに撮ることができます。
自宅でも上手に照明を利用する
ご自宅でお子様など人物写真を撮るときにも、照明を意識してみましょう。ご自宅で撮影する場合は、天井から照明器具の光が当たっているケースが多いかと思います。このまま撮影すると、上からの照明に対し、足元のほうに影ができてしまいます。
そこでオススメなのが、カメラ側下側にレフ版を設置し、上からの光を被写体に当てるようにすることです。斜め下から順光を当てることで、被写体周辺に影の出づらい撮影が可能です。
光を当てるためのレフ板は？
プロの写真撮影などで、白や銀の板状の物や、傘状の物で光を調整している場面を見たことがある方もいらっしゃるでしょう。このアイテムはレフ板といい、自宅の撮影でも代用できるものがあります。
一番お手軽なのは、何も書いていないノートです。横罫などもありますが、全体的に白いので、光を反射させるには十分です。もう少ししっかりした物を用意したいのであれば、100円ショップなどでも売っているカラーボードの白い物を使うとより効果的です。
カラーボードを簡易レフ板として使う場合は、片面を白、もう一方の面にアルミテープを貼って銀色にしておくと、状況によって使いわけることができて便利です。
プロのカメラマンはさらに細かい設定も
ここまで簡単にできる照明の使い方を解説してきましたが、やはり素人が撮るレベルであることは、否定できません。プロがしっかりセッティングして撮影した写真と比較すると、どうしても大きな差が出てしまいます。
たとえばお子様の成長を写真で残すような場合、普段の様子を撮影するのは、お母さんやお父さんのスマホや、デジカメで残すのがいいでしょう。しかし、七五三や卒園など、記念の日の写真は、やはりプロにお願いするのがオススメです。
写真館のスタジオは？
写真館のスタジオはやや薄暗いイメージをもっている方もいらっしゃるかもしれません。これは照明機器によって被写体に理想の光量を当てるためであり、余計な光が入らないようにするためです。
写真館で撮影する写真の完成度が非常に高いのは、こうした徹底した光の管理ができるからです。
まとめ
「南風スタジオ」は、横浜で地域に愛され70年以上営業を続けている写真館です。写真を撮影するのはもちろんプロのカメラマンであり、照明に関しても完ぺきな調整で撮影を行っています。
撮影の際も、お客様の希望に合わせたライティングが可能です。たとえば、遺影にする写真だからできるだけ明るく、シワを飛ばして撮影してほしいということでしたら、明るく撮影します。また、陰影を意識した芸術的な仕上がりが希望でしたら、それに合わせたセッティングを行います。
南風スタジオは、シンプルでアットホームなスタジオです。お客様にもリラックスしていただける雰囲気を心がけていますので、ご希望を遠慮なくお伝えください。ぜひ一度スタジオにいらして、雰囲気を確かめていただければと思います。
