古い写真も今の技術で鮮明に再現!写真を高画質化して美しく保存


現代ではデジタルカメラが主流ですが、30年ほど前までは写真といえばフィルム写真が当たり前でした。現像した古い写真は時間が経てば劣化をしますし、保存状態によっては写真表面に傷がつくこともあります。こうした現像した古い写真も、きちんと処理すれば美しい状態に復元することができるでしょう。この記事では写真の復元や修復について、そして高画質で写真を撮影する方法についてまとめていきます。

1.ネガや元データの写真でも

フィルムカメラで撮影された古い写真の場合、すでにネガがなくなってしまっているということもあるでしょう。また、デジタルカメラで撮影した写真でも、元データがないということがあるかもしれません。ネガや元データがない写真の場合、現像された一枚しか写真として残っていませんので、この一枚が汚れたり傷ついてしまったりすると、せっかくの思い出が台無しになってしまいます。

写真に関する専門家であれば、こうした現像した写真をキレイにすることが可能です。

1-1.写真をデータ化する

写真を修復する、復元するといっても、現像された写真を直接調整するわけではありません。まずは写真をデータ化し、PC上で調整をかけることになります。写真をデータ化する方法はいくつかあるでしょう。最近ではスマホアプリでも、紙焼き写真をデータ化できるアプリがあります。

こうしたアプリは手軽ではありますが、写真を高画質化するにはあまり向いていません。古い写真を美しく蘇らせるには、やはり専門のスキャナを使って取り込む必要があります。しかしこうした専門的なスキャナは価格が高いため、一般のご家庭で購入するのは簡単ではありません。

写真スタジオなど、写真の専門家がいる店などにはこうした本格的なスキャナを置いていますので、データ化は写真の専門家に依頼するのがおすすめです。

1-2.データ化した写真を加工する

写真の加工は、写真加工専用のPCソフトで行います。このソフト自体は、一般の方でも購入可能です。もちろんデータがあればご自宅でも写真の加工は可能ということになりますが、問題はそのソフトを扱うだけのスキルです。

ソフトは購入可能でも、知識がなければボタンの意味も分からないものです。またこのソフトを使いこなすには、専門の学校に通っても年単位で時間が必要となるため、一般の方が自力で修復するのは非常に難しいといえるでしょう。

1-3.仕上がりは希望に添って

画像の高画質化に関しては写真をデータ化し、高画質で保存するのが基本となります。修復に関しては、依頼されたお客様の希望に合わせて行うことが基本です。古い写真を当時のイメージのままキレイにする、キレイにした上でカラー化する、複数写っている写真から一人を抜き出して高画質化するなど、いろいろな希望があることでしょう。これらの条件に合わせて修復していくことになります。

2.高画質で撮影するコツ

では、撮影の際に高画質で撮影するにはどうすればいいのでしょうか?多くのデジタルカメラには「高解像度撮影」のようなモードが搭載されています。確かに高解像度で撮影すれば、撮影した画像データの容量は重くなり、画質もある程度向上します。しかし、見た目にもはっきりと分かるほど高画質にするには細かな設定が必要です。

ここではあまり難しい言葉は使わずに、基本的な部分について解説していきます。

2-1.ISO感度を下げれば画質は上がる

多くのカメラにISO感度の設定があります。一般的にはこのISO感度設定はオートで写真を撮っているはずです。ちなみにISO感度とは、被写体に当たる光の量によって上がったり下がったりします。被写体に当たる光が少ない場合は、カメラ側で機械的に光量を増やして撮影することで、被写体を明るくする効果があります。この場合ISO感度は高くなります。反対に被写体に当たる光が少ない場合は、ISO感度は下がるでしょう。そしてこのISO感度が下がると、画質は高画質になっていきます。

簡単にいってしまえば、被写体に当たる光が強いほど、低いISO感度での撮影が可能となり、結果高画質な写真が撮影できるということになります。

2-2.突き詰めると非常に細かい設定が必要

光が多い方がいいのであればフラッシュを使用すればと思われるかもしれませんが、フラッシュを使用すると、画質は高くなりません。あくまでも自然の光や蛍光灯などの光が多く当たっている必要があります。このあたりを意識し始めると、さまざまなカメラの設定を、撮影のたびに変更する必要があり、かなり難しい作業になるでしょう。シャッタースピードやレンズのF値、絞り値なども光量に大きく影響してきますので、すべてにおいて最適な設定を探す必要が出てしまいます。

ご自身で高画質の撮影をしたい場合は、まず三脚を用意しましょう。ISO感度をオートではなく、低く設定して撮影する場合、カメラがほかの部分で光量を上げるように設定を変更することになります。この時大きく影響が出るのがシャッタースピードです。シャッタースピードはシャッターが開いている時間が長いほど光量は大きくなりますので、ISO感度を低く設定した場合、シャッタースピードが長くなることが多くなります。シャッターが長く開いているということは、必然的に手ブレを起こしやすいということになりますので、三脚で固定して撮影した方が手ブレのリスクがなくなるわけです。

ご自身で高画質の写真を撮りたいという方は、ほかにも考えるべきポイントがありますので、カメラ撮影の専門書などを参考に、お持ちのカメラでできる高画質撮影の方法を勉強しましょう。

3.まとめ

写真はその時の思い出を鮮やかに蘇らせることができる貴重な品です。しかし、現像した写真は、保管状況次第でどうしても劣化をしてしまいます。劣化を防ぐには、アルバムにきちんと保管をするなど、日常的な管理が重要ですが、すべての紙焼き写真をキレイに保管するのは難しいものです。

「南風スタジオ」では、こうした紙焼き写真のデータ化、高画質化、修復・復元も承っております。本格的なスキャナなど機材はもちろんプロ仕様です。古くなった写真や傷んでしまった写真をお持ちいただければ、プロの技術で、用途に合わせて美しく復元いたします。写真をキレイに撮るのも、キレイに残すのも、プロの技術を頼っていただくのが間違いない方法です。写真撮影や保管でお悩みの方は、ぜひご相談ください。